Selected Plant-Sourced Compound Library

自然界は無限とも言える種類の分子を生み出している、まさに化学物質の創造主です。天然化合物は創薬、新規ケモタイプやファーマコフォア、有用な生物活性物質創成のベースとなるなど、無数の疾患治療などの目的に向けた薬剤開発の限りない資源となっています。植物は世界中の多くの伝統医学体系の基礎となっており、何千年にもわたり人類に新しい治療法を提供し続けています。植物由来の化合物には長い臨床使用の歴史があり、患者の耐性や受容性が良好なものが知られています。現在までに35,000～70,000種の植物種が薬用としてスクリーニングされています。純粋な天然化合物の中で初めて治療薬として上市されたモルヒネは1826年にMerckが発売しました。そして初の半合成薬剤であるアスピリンはサリックス属の植物から抽出された天然化合物であるサリチル酸をベースにしており、1899年にバイエル社が発売しました。これを皮切りにコカイン、コデイン、ジギタリス、キニーネ、ピロカルピンなど初期の薬効成分が単離され、現在でも使用されているものもあります。近年においては研究開発が進み、治療薬として上市されている植物由来化合物にはPaclitaxel（肺癌、卵巣癌、乳癌の治療薬）、Artemisinin（中医学の薬用植物アルテミシア・アンヌアから抽出された多剤耐性マラリア治療薬）、Silymarin（肝臓疾患治療薬）などがあります。

本製品は3075種類の植物由来化合物から厳選したライブラリーです。天然物の創薬スクリーニングや新薬開発にご活用ください。