Nucleotide Compound Library

ヌクレオシド類似体（nucleoside analogue）は、核酸類似体にリボースが結合したもの、ヌクレオチド類似体（nucleotide analogue）は核酸類似体に糖および1から3個のリン酸基が結合したものを指します。これらの類似体は感染細胞内におけるウイルスの複製を抑制する広範な抗ウイルス剤をはじめとする治療薬として使用されており、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス、およびHIVに対する使用が可能です。現在の抗ウイルス薬のうち約50％をヌクレオシドまたはヌクレオチド類似体が占めています。また、シタラビンやドキシフルリジンなどの抗腫瘍薬もヌクレオチド類似体です。最近開発されたばかりのヌクレオシド類似体には、HIV逆転写酵素阻害剤であるジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタビジン、ラミブジン、単純ヘルペスや水痘帯状疱疹ウイルスに対して有効な抗ウイルス薬であるビダラビン、単純ヘルペスウイルス感染症の治療薬であるアシクロビルやファムシクロビル、RSウイルス感染症、C型肝炎および一部のウイルス性出血熱治療薬であるリバビリン（別名：トリバビリン）があります。

本ライブラリーは臨床試験段階にあるものまたは上市薬から、337のヌクレオシド類似体およびヌクレオチド類似体を収集しています。抗ウイルス薬、抗腫瘍薬、抗真菌薬、抗うつ薬の研究開発にご活用ください。